Next-value 神宮エリアの再開発を紐解く

伝統と発展の中心点へ
名古屋鉄道株式会社 専務取締役・不動産事業本部長 髙﨑 裕樹氏
住宅・不動産ジャーナリスト 目黒 孝一氏

PROFILE不動産経済研究所常務取締役を経て、住宅・不動産ジャーナリストに。不動産にかかわるマーケティングのエキスパートとしてのノウハウを活かし、物件調査・市場分析などを手がけるかたわら多数の雑誌に記事を執筆している。

2027年のリニア中央新幹線の開業に向けて、名古屋は変わります。

目黒:2027年にリニア中央新幹線の品川~名古屋間が開業しますが、名鉄グループとしても名鉄名古屋駅を中心に大規模な再開発が控えています。さらに、中期経営計画のなかで沿線の賑わい創出への投資を謳っていますが、沿線ではどういう開発が控えているのでしょうか。

髙﨑:実は、名古屋都市圏には、非常に個性的な街がいくつもあります。そういった沿線都市のそれぞれの地域の歴史や文化を大切にしながら、それらの街と駅がつながる開発を進めています。

目黒:具体的に、いくつか進行しているのでしょうか。

髙﨑:そのひとつに名古屋市内ですと、神宮前の開発があります。

目黒:神宮前と言えば、名鉄さんの発祥というか、創業の地と言われるところですね。いよいよ始動し始めたのですね。ただ、神宮前は熱田神宮のある西街区と東街区に分かれていますが、どのようなコンセプトで駅周辺を開発されるのですか。

髙﨑:おっしゃる通り、神宮前は西街区と東街区に分かれておりそれぞれ私どもの資産がありますが、まずは東街区から開発をしていこうと計画を進めているところであります。この東街区のコンセプトは“おとなの住みたい街”の玄関口として整備します。一方、西街区は年間約700万人が訪れる熱田神宮に面しているということもあり“おとなの行きたい街”にしていきたいと考えています。

目黒:はじめに行う東街区の開発ですが、住みたい街ということになりますと商業施設の他にも住宅施設などを取り込んだ複合型開発になると思うのですが、東街区エリアではグループの名鉄不動産が186戸の分譲マンションを現在計画していますが、もう少し具体的にお聞かせいただけないでしょうか。

そして、名古屋鉄道創業の地、神宮前も変わります。

髙﨑:私どもの東街区の開発は“おとなの住みたい街”になるように駅のエントランスを整備しようということですので、新たにつくる4層の商業施設はこれまでにない新しいテナントも誘致して、地域のみなさまに喜んでいただける高感度な施設に仕上げていきたいと考えています。また、そこにはイベントもできる約100坪近くのオープンスペースもつくりたいですね。さらに、それに合わせて賃貸マンションを約100戸程度整備して複合開発にしていきますので、駅前の景観はこれによってかなり変わるんじゃないかと思っています。

目黒:そうすると、商業施設と住宅と駅前広場が一体で整備されていくということなんですね。そして、グループである名鉄不動産の186戸の分譲マンションがありますから、名鉄グループとして約300戸くらいの住宅が東街区に誕生すると考えてよろしいのですね。

髙﨑:そうです。商業施設と賃貸マンション、駅徒歩5分に分譲マンションが出来あがる。もちろん、こちらはファミリー中心の方々がお住まいになるわけですが、神宮前は駅前の賃貸マンションに住まわれる比較的若い方々とが行き交う活気ある街になっていくのではないでしょうか。

目黒:確かに、これだけの住宅がまとまって供給され人と人とのいろいろな交流が生れて、住まうイメージが鮮明になってくる感じがしますね。

髙﨑:そうなんですよ。神宮前は名古屋駅から6分、中部国際空港からも21分ですので、非常に交通利便性に優れた立地であり、さらに歩いてすぐのところに歴史ある熱田神宮、また目の前には名古屋ドーム約7個分の広さのある神宮東公園と豊かな緑が周辺にあります。そういった恵まれた環境の街ですので、ここが住みたい街にならないわけがないと思っています。

目黒:ところで、この東街区の再開発はいつ着工して、いつ頃完成するのでしょうか。

髙﨑:2019年度に着工しまして、2020年度には完成したいと考えています。

目黒:東街区と西街区の両方ができあがると街全体の魅力がひとまわりスケールアップしますね。ところで、今年の地価公示なんかを見ても名古屋は上がり基調ですが、このように沿線・駅周辺で再開発が進行しますと資産価値そのものもますます向上してくるんじゃないかと思います。貴重なお話をありがとうございました。

※掲載の現地周辺写真は2017年10月に撮影したものです。
※「神宮前」駅東街区イメージパース及び計画内容は2018年3月に名古屋鉄道発表の「名鉄グループ中期経営計画」によるもので、決定したものではありません。今後周辺地権者・行政等との協議により変更となる場合があります。
※名鉄名古屋駅再開発イメージパース及び計画内容は2017年3月に名古屋鉄道発表の「名鉄名古屋駅地区再開発全体計画」によるもので、決定したものではありません。今後周辺地権者・行政等との協議により変更となる場合があります。